2008/02/22 (Fri) 感想・回転銀河(5・収録予定) 18話 −海野つなみ

「悪魔に魅入られし娘」 −掲載話・題名より


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(2008/02/08)
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18話についての、「感想」の部です。
「考察」の部とは違い、感じたままに書き綴っています。

今回のお話は、感想という「けり」をつける行為すら惜しかったので
伸ばし伸ばしにしていたのですが、
もう二週間経ちますし、そろそろ良いかなと思い書くことに決めました。

そして18話を読んでみて、改めて3巻と17話にも触れています。


『回転銀河』1巻、3巻、5巻収録予定・17〜18話の内容が
ネタばれしています。また、長文なのでご注意ください。

−海野つなみ | trackback(0) | comment(0) |


2008/02/11 (Mon) 考察・回転銀河(5・収録予定) 18話 −海野つなみ

「悪魔に魅入られし娘」 −掲載話・題名より

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(2008/02/08)
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このお話を読むことを物凄く楽しみにしていたので、
感想も半端でない量になってしまいました。

なので、ちょっと理屈っぽく読んだ「考察」の部と
感情の赴くままに書き散らかす「感想」の部という、
2つの記事に分けることにしました。

この記事は「考察」の部です。

趣味・辞書引きなので、辞書の引用など交えつつ書いてあります。


『回転銀河』3巻と、5巻収録予定の18話の内容がネタばれしています。
そして超・長文ですので、ご注意ください。


−海野つなみ | trackback(0) | comment(0) |


2008/02/06 (Wed) アルバム未収録シングル −椎名林檎

「態(ワザ)とらしい空の色も全部疎ましくて」 −『愛妻家の朝食』より

真夜中は純潔真夜中は純潔
(2001/03/28)
椎名林檎

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(1) 夜=真夜中は純潔
(2) 昼=シドと白昼夢(ハクチューム)
(3) 朝=愛妻家の朝食

と、朝昼晩をモチーフにした3曲が収録されています。
表題曲(1)と初披露曲(3)は
いずれもアルバム未収録ながら、素晴らしい作品です。

何せ、アレンジが豪華。
『真夜中は純潔』は東京スカパラダイスオーケストラ、
『愛妻家の朝食』はアコーディオン奏者のcoba氏が参加しています。

どの曲も聴き心地が良いのが、このシングルの特徴だと思います。


【効能】
・何とはなしに空虚な気分

【用法・用量】
・朝・昼・夜と、それぞれの時間帯に合った曲を聴くと、気分が盛り上がります。




「めしませ つみのかじつ」 −『りんごのうた』より

りんごのうた (CCCD)りんごのうた (CCCD)
(2003/11/25)
椎名林檎

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椎名林檎と東京事変の活動を分かつ、「節目シングル」。

『りんごのうた』は、NHK教育の「みんなのうた」として放映された為
歌詞は全て平仮名なのですが
その曲調と意味深な詞の内容は、妙に艶っぽいです。

この曲は『林檎の歌』として、
東京事変のアルバム『教育』には収められていますが
名称の表記が違うだけに、アレンジも大違い。

カップリングの2曲目『リンゴカタログ〜黒子時代再編纂』は、
それ以前に発表された曲の音と詞を
コラージュのようにつなぎ合わせて出来ていて、
尚且つ一つの曲としても聴けるという、大変な意欲作です。


【効能】
・物寂しい気分

【用法・用量】
・秋が冬に移ろう瞬間に聴きたいです。

−椎名林檎/東京事変 | trackback(0) | comment(0) |


2008/02/05 (Tue) 全体として・後宮 −海野つなみ

「今から七百余年前、時代に翻弄されながらも
 恋に自分に正直に奔放に 生きた女性がいた。」 −裏面あらすじより


後宮 1 (1)後宮 1 (1)
(2006/05/12)
海野 つなみ

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『回転銀河』の次に時代物?!と、はじめは正直驚きました。

でも、よくよく考えると海野さんらしいです。
「読者」と、そしてもっと言えば「時代」が追いついて行かなければならない
創作者の存在は、大変貴重だとも思います。



:::: あらすじ ::::

古典『とはずがたり』を漫画化したのが、『後宮』全5巻です。
'07年11月に最終巻が刊行され、既に完結されています。

舞台は鎌倉時代、御深草院(ごふかくさいん)の後宮。

主人公は、大納言という位の高い父を持つ姫・二条(にじょう)

「その二条を四歳で御所にひきとり、
 十四歳で無理やり自分のものとした
 御深草院の想いとは?!」 −裏面あらすじより

つまり、鎌倉時代版・光源氏と若紫のお話。
ただし『源氏物語』の紫の上と違って、
二条は夫以外にも複数の男性を愛し、愛され生きた女性なのです。

したがって『後宮』で描かれるその半生は、波乱万丈そのもの。



:::: みどころ ::::

『後宮』には、三種類の「極」があると思います。


一、「静」と「動」

私は今まで、海野さんは「静」の作家だと思っていました。

描かれる出来事自体は些細だけれど、
それに対する感受性が鋭く、心理描写が優れているからです。

しかしながら、この『後宮』では
原作に従った激しい出来事という、「動」の側面が加わっています。

そして当然、持ち味の「静」の描写力も発揮され、
まさに息つく暇がない、濃厚な内容に仕上がっているのです。


二、「時代性」と「普遍性」

まず、鎌倉時代だからこその事柄があります。

二条の夫となる御深草院は、天上人なので
後宮に多くの妻を娶っています。
そして二条自身も、複数の男性と関係を持つことになります。

そのため現代ではあり得ないほど
多くの男女と、それぞれの心模様が入り乱れていくのです。
その有様が、素晴らしい台詞とモノローグで描きあげられています。

ですが、何百年前でも人間は人間。
彼らの思いは、現代に生きる者にも十分通ずるものなので
読んでいて胸が苦しくなるほどです。


三、「苦」と「楽」

二条と、彼女に関わる男性、その周辺人物はおしなべて
恋や、生きることの「苦しさ」に打ちのめされています。

海野さんの作品を読んで、
これほど重く、苦しく、やるせない気分になったことはありませんでした。
その点でも、『後宮』は「新境地」と言えるのではないでしょうか。

でもずっと苦しいばかりではありません。

従来作でも見られる「小ネタ」は健在で、時代ものだけに驚かされるネタも多く
まるで「トリビア」のようで、大変楽しませてくれます。

やっぱり、漫画を読む上で笑いは欠かせません。




:::: わたくしごと ::::


一、まとめ読みが好い

私ははじめ、1巻から発売される度に買い揃えていたのですが、
最新刊を読むときに、前巻までの内容を思い出すのが難しく
3巻まで出た時点で一旦揃えるのをやめてしまいました。

そして最近になって、海野さんの作品にハマり直したのを契機に
改めて揃えなおし、全編通して読んでみたところ
その面白さに気づくことが出来ました。

ちなみに、一晩でまとめ読みをしたので
夜の趣が感情移入に拍車をかけ、
読み終わってもなかなか気分を切り替えられませんでした。

その位、心を揺り動かす力のある作品なのだと思います。


二、ある程度流し読みが好い

古典が原作なので、読む上で
最低限の時代背景・政治・習わしの知識が要りますよね。
もちろん作中で、読み手のために砕けた解説が挿入されているのですが
真面目に全て覚えようとすると大変。

なので、基本的な人間関係さえ分かっていれば何とかなる!と
割り切って読むことにしたら、ずいぶん楽になりました。

ところどころで登場する和歌も、
取りあえず現代語訳を読み、気が向いたら古語部分も読む
という様式が、私には合っているみたいです。

古語も和歌も大好きなんですけど、やはり本筋を追うのが最優先ですね。


−海野つなみ | trackback(0) | comment(0) |


2008/02/05 (Tue) 男性でみる・後宮 −海野つなみ

「私だけを信じ 慕って育つがいい 可愛い 私の若紫」 −第2話より

後宮 1 (1)後宮 1 (1)
(2006/05/12)
海野 つなみ

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初恋の人に縁の、面差しの似た少女を手元に引き取り
女となるそのときまで大事に育てる。

光源氏の若紫のときも思いましたが、
この「後宮」でそれに相応する関係である
御深草院(ごふかくさいん)が二条(にじょう)に対して持つ思いも、
なんと歪んだ欲望なのでしょう。


先の一文は、
その欲望の果てに二条の夫となる彼、通称・御所(ごしょ)様のもの。

身分こそ高いものの、両親の愛を知らずに育ったため
そこからくる歪みは一通りではありません。

「なぜ私は愛されぬのです」

そんな彼に残された一筋の望みが、二条との関係でした。
はたして、ひとりの人間を自分だけのものにすることなど出来るのか―


二条が関係を持つことになる男性陣の中で、
私はこの御所様を贔屓してます。彼のひねくりっぷりが好きです。




「…仕方ありません 恋に落ちてしまったのですから」 −第10話より

後宮 2 (2) (講談社コミックスキス)後宮 2 (2) (講談社コミックスキス)
(2006/09/13)
海野 つなみ

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表紙・言葉は、二条の初恋の君・実兼(さねかね)様。

海野さんが「あとがき」で述べられているように、王子様的な位置づけ。
他の「キレてる」男性陣の中にいて、
健全で少女漫画のヒーローらしい彼は、何だか安心させてくれます。

が、やってることは綱渡り。
主君の妻と通じる、という危険を冒してまで、二条を愛します。

それでも、頭の切れる彼なら何とか隠し通してくれるのでは?と
どこか頼れる気持ちにさせてくれるのが、かえって罪作りかも知れません。




「許せ こんなにも そなたを愛してしまった私を」 −第14話より

後宮 3 (3) (講談社コミックスキス)後宮 3 (3) (講談社コミックスキス)
(2007/01/12)
海野 つなみ

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表紙・言葉は、二条の夫・御深草院の異母弟でもある
性助法親王(しょうじょほっしんのう)、通称・御室(おむろ)
つまりお坊さんなのですが、立場を省みず二条を愛してしまいます。

この人物、
海野さんが原作を読まれたとき、「怖っ!」と思われたらしいですが
私がこの巻を読んで思ったのも同じことでした。
「怖っ!」という第一印象は最後まで拭えず、
登場する度、お化けでも出たかのような反応をしてしまいます。


なにせこの法親王、とにかく二条一筋。

追いかけられると男は逃げたくなる、とか巷でよく言いますが
女とて同じですよね。

法親王のように、一途に自分だけを思われるのも怖くて、
でも御所様たちのように、自分以外の女性がいるのも嫌で。
そんな、二条の身勝手とも言える思いが、現代にも通ずるリアルさです。




「思わぬ相手に抱かれて そなたは思い知る
 そなたが本当に愛しているのは 誰なのかを」 −第22話より


後宮 4 (4) (講談社コミックスキス)後宮 4 (4) (講談社コミックスキス)
(2007/06/13)
海野 つなみ

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男の嫉妬、恐るべし。
いや男性一般論でなく、御所様のがとりわけ、ですね。

上記の言葉の場面を初めに見たときは、
どんなプレイだよ!とつっ込みたくなったのですが
その根源にある切ない願いとそれが満たされない空虚さを思うと、
何とも言い得ぬものがあります。

歪みきった御所様による、裏切った二条への非情な「仕打ち」が
四巻最大の見所、かも。
(でもはっきり言って、女性としては許せないことばかり)




「この 後宮という鳥籠の中から そなたを解放してやる」 −第26話より

後宮 5 (5) (講談社コミックスキス)後宮 5 (5) (講談社コミックスキス)
(2007/11/13)
海野 つなみ

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上の思いが、御所様の最大の愛のかたちなのか。
だとしたら、何と悲しいものでしょう。

どこまでもすれ違う二条と御所様が
見ていて居たたまれなく、ひどく切ないです。


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2008/02/05 (Tue) 女心でみる・後宮 −海野つなみ

「こんな気持ちを 私 一体誰から教えてもらったの」 −第3話より

後宮 1 (1)後宮 1 (1)
(2006/05/12)
海野 つなみ

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夫となる御深草院(ごふかくさいん)との契りの後、
女になった二条(にじょう)が、心の複雑さを知った一瞬です。

大人になるほど、心は複雑になるもの。
この先彼女がさらに知ることになる、色々の思いを暗示しているかのようです。




「実兼様 私の初恋の人 私の もう一人の新枕の君」 −第7話より

後宮 2 (2) (講談社コミックスキス)後宮 2 (2) (講談社コミックスキス)
(2006/09/13)
海野 つなみ

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初恋は、二度あると言います。
はじめは少女として、つぎに女性として。

二条にとって、初恋の相手は二度とも実兼(さねかね)様だったのですね。
けれども彼女は夫のある身。
その消しようのない事実が、「もう一人の」という語から伝わります。




「今はもう その 思いの深さが ただただ辛く 苦しい」 −第18話より

後宮 3 (3) (講談社コミックスキス)後宮 3 (3) (講談社コミックスキス)
(2007/01/12)
海野 つなみ

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女心は、時として容赦なく残酷ですね。

出家の身でありながら、
二条を見初めて一途に愛す性助法親王(しょうじょほっしんのう)と、
その思いを疎ましくすら感じ始めた二条。

上に引いた台詞にも増して残酷さを感じたのが、
作中の二条の冷め切った表情です。描写が上手いな、と感じ入りました。


話の大筋とはあまり関係ないのですが、三巻内に印象的だった言葉があります。

「女の敵は 女なれど
 女というものは 誰よりも 女の味方でもあるのです」

これも真理を突いていると思います。

世では、女同士は怖い、などと言われがちですが
女性である憂いを理解しあえるのも、他ならぬ女同士なのです。

ましてや鎌倉時代の婚姻制度においては、互いへの妬みと同情心は
今よりも強かったのでしょうね。




「私にだって 心があるのに」 −第24話より

後宮 4 (4) (講談社コミックスキス)後宮 4 (4) (講談社コミックスキス)
(2007/06/13)
海野 つなみ

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この一言は、痛く心に来ました。

大勢いる女の中の一人として、ときに政の道具として、
弄ばれる哀しさ。

素直な言葉口が、表している辛さとかけ離れていて、かえって哀しみを煽ります。




「それでも 引き止めて欲しゅうございました」 −第28話より

後宮 5 (5) (講談社コミックスキス)後宮 5 (5) (講談社コミックスキス)
(2007/11/13)
海野 つなみ

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二条の、口に出せない思い。

最終巻は、女心に泣ける場面がたくさんあって
最後まで読んで良かったと思わされました。


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2008/02/03 (Sun) 彼はカリスマ(1) −海野つなみ

「 ……見つけた……!」 −第一話より

彼はカリスマ 1  講談社コミックスアミ彼はカリスマ 1 講談社コミックスアミ
(1997/10)
海野 つなみ

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このシリーズも、残念ながら現在では絶版扱いです。
復刊を強く望みます。


圧倒的な存在感 × 声の良さ × 国家承認の予知能力 = “カリスマ”
そんな一(にのまえ)様が、主人公・珠実に言い放った

「おまえはおれの“運命の相手”だ」

という衝撃の「予言」から、お語は始まります。



カリスマな彼ですが、運命の相手に対しては
アプローチがとにかく「不器用」。

それも、少女漫画にありがちな
女の子にとって「都合の良い」不器用さなどではありません。
(たとえば、普段は冷たくて口下手だけど肝心なときは優しい、など)

このカリスマくんは
愛のムチと称して、気に入らないと殴るし(あくまでギャグ的ですが)、
肝心なときに完璧な決め台詞を言ってくれるわけでもない。


けれども、内心は主人公に対する愛に溢れているので
予知した「二人の未来」のためなら、どんな労力も惜しみません。

初めての「重大事件」のため、あるいは二人きりで過ごすために
そこまでするか!?というほどの行動をするのですが、
肝心の主人公には気持ちが伝わっていません。

それも当然。彼の意味不明な行動を「愛情」と理解するには
16歳の彼女は若すぎるし、
そもそも彼が分かりにく過ぎるのがいけないのですから。


まったく、見事なまでに不器用さなのですが、
「少女漫画的・不器用な彼」よりよっぽどリアルだし
そんな所こそが彼の最大の魅力なのです。

「あとがき」に書かれていた、男性編集者に人気があったという逸話も
上の理由から、分かるような気がします。


彼のカリスマ性については、
「予知夢を見る」という特殊能力以上に
「声がいい」という設定に、妙に説得力を感じました。
確かに、声というのは信頼感などに関わりが深いような気がします。



最後に、カバーについて。
黒が基調の表紙というのは、少女漫画には珍しいと思います。
黒しか着ない、そして内面もかなり「黒い」、という
彼の溢れる個性が、表紙からも伺えます。


*本文内引用、『彼はカリスマ』1巻より


−海野つなみ | trackback(0) | comment(0) |


2008/02/03 (Sun) tsunamix 2 −海野つなみ

「たった一人との出会いで 簡単に世界なんて変わる」 −『少年人魚』より

tsunamix 2 (2) (講談社コミックスキス)tsunamix 2 (2) (講談社コミックスキス)
(2005/10/13)
海野 つなみ

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5話の短編が収録されています。

内容としては、各話が掲載された雑誌が
『なかよし』、『なかよしDX』、『Vanilla』、『Amie』と様々なだけに、
対象読者の年齢層も多様です。

ひたむきに恋の猛アタックをする少女から、小ズルさを覚えた女性まで、
色々な乙女心(あるいは女心)を楽しむことが出来ます。



「十二夜 −クリスマスの十二日−」

最も好きだったのが、最後に載っていたお話。

これは『なかよし』に掲載されたものです。
当時それを購入していた為、ところどころ読み覚えがありました。


お話の冒頭に登場する「マザーグースの歌」のエピソード、すなわち
「クリスマスからの十二日間、お花を贈る」というものが
物語の鍵になってきます。

主人公は、中学三年生の女の子と、その幼馴染の男の子。
少女漫画によくある設定ではありますが、
多感な年頃の意識の変化が
海野さんならではのタッチで、とてもよく描かれていると思います。


仄かに痛くて、かなり甘酸っぱい、
その頃に特有な感覚を追体験できます。


−海野つなみ | trackback(0) | comment(0) |


2008/02/03 (Sun) 世界で一番好きな曲 −椎名林檎

「あなたの髪を切らなきゃ」 −『シドと白昼夢』より

無罪モラトリアム無罪モラトリアム
(1999/02/24)
椎名林檎

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真夜中は純潔真夜中は純潔
(2001/03/28)
椎名林檎

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私の世界で一番好きな曲、『シドと白昼夢』。

上手く言いようがないのですが、とにかくたまらなく好きなのです。

詞に関しては、はじめから終わりまで余すところなく好き。
特に引用したひと言は、
何故こんな素敵な言い回しが思いつくのだろうと驚いてしまいます。


この曲が収録されているのは、上の2枚。
私はやっぱり、『無罪』バージョンが一番好きです。


【効能】
・ふわふわと地に足が着かない心持

【用法・用量】
・いつでも、いくらでも聴いていたいです。


−椎名林檎/東京事変 | trackback(0) | comment(0) |


2008/02/02 (Sat) 始動・第二期東京事変 −東京事変

「誰も知らない内に 現在だけの素肌 引っ掻いてみて」 −『秘密』より

大人(アダルト) (通常盤)大人(アダルト) (通常盤)
(2006/01/25)
東京事変

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内側に向かって、濃密に畳み掛けてくるような音楽。

相変わらず冴え渡る詩は、艶っぽく「大人(アダルト)」そのもの。
描かれているのは、揺れ動く女心です。
前半は独身の、後半は子を持った女性を表しているのだそう。

両者の境目となっている曲、『雪国』は
女性の「怨念」をも感じさせます。


【効能】
・切羽詰った恋心

【用法・用量】
・恋は闇と言いますから、やはり夜がよく合います。




「是以上識りたくなどない 一層この侭眠って居られたら好いのに」 −『修羅場』より

修羅場修羅場
(2005/11/02)
東京事変

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繰り返される、警鐘の音から始まる『修羅場』。

身悶える恋心を歌う詞には、彼女にしか言い表せない世界が広がっています。
古語が多用されたその内容は、意味深で読み解くほどに艶かしいです。

注目したいのは、カップリングの2曲目、『落日』。
このシングルでしか聴けない、心に迫ってくる名曲です。


【効能】
・行き場をなくした恋心

【用法・用量】
・秋の夜長に、リピート聴き


−椎名林檎/東京事変 | trackback(0) | comment(0) |


2008/02/01 (Fri) PLAY −安室奈美恵

「さあ Let's play カクレンボ」 −『HIDE & SEEK』より

PLAY(DVD付)PLAY(DVD付)
(2007/06/27)
安室奈美恵

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さすが、「Queen of HIP-POP」。
出だしの『HIDE & SEEK』から、その格好良さに引き込まれてしまいます。

バラードがあまり得意でない私は、
アップテンポな曲の続くこのアルバムが、とても好きです。

音楽の完成度、ビジュアルの双方で楽しませてくれるDVDは
何度見ても飽きません。


【効能】
・拍車をかけたい高揚感

【用法・用量】
・発売された季節でもある、夏の到来に合わせて聴くと尚、盛り上がります。

音楽 | trackback(0) | comment(0) |


2008/02/01 (Fri) 「さくらん」音楽監督 −椎名林檎×斉藤ネコ

「飼いならされた猫の眼で 鳴いてみようか やってみようか」 −『ギャンブル』より

平成風俗平成風俗
(2007/02/21)
椎名林檎×斎藤ネコ

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映画『さくらん』がこの度、
日本アカデミー賞の音楽賞優秀賞を受賞したそうです。
それに登場した曲の数々が収められているのが、このアルバム。


とにかく伴奏が豪華です。
そして彼女の歌唱力・表現力は、さらに磨きがかかった感があります。

特に『ギャンブル』は、こんなに素晴らしい曲だったのかと
『絶頂集』発売より7年越しに、思い知らされました。

個人的には、「椎名林檎」名義の活動は
アルバム三部作で完結されていると考えたいので、
このアルバムは、あくまで「椎名林檎×斉藤ネコ」の作品だと捉えています。


【効能】
・女性性へのいらだち、失望

【用法・用量】
・心のバランスが崩れているときに効きます。




“come here, come near me” −『錯乱』より

この世の限りこの世の限り
(2007/01/17)
椎名林檎、椎名純平 他

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表題作の『この世の限り』もスケールが広く素敵ですが、
カップリングの『錯乱』が、際立って素晴らしく感ぜられます。

誰もいない雪原に、独り取り残されたかのような寂しさで
心が締め付けられる曲です。


【効能】
・酔いしれたい孤独

【用法・用量】
・絶対に冬がふさわしい。


−椎名林檎/東京事変 | trackback(0) | comment(0) |


2008/02/01 (Fri) 絶頂集 −椎名林檎

「いま群れ為す背中 お前が僕よりイッちゃっているのだ」 −『メロウ』より

絶頂集絶頂集
(2000/09/13)
椎名林檎、虐待グリコゲン 他

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発売当初は、実はあまり好きになれなかったのですが
今になって、とても良いなと感じます。

椎名林檎作品の中でも
最も激しく、引き千切れそうな切迫感に満ちています。

冒頭に挙げた『メロウ』は、
犯罪すれすれの心理状態を歌い上げていて圧巻。


【効能】
・キレる寸前の心

【用法・用量】
・ムカついてならないときでも、
 頭を立てに振りでもして聴けば、ストレスも何処へやらです。

−椎名林檎/東京事変 | trackback(0) | comment(0) |


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